MK-24-53 ANGEL ORTEGA
MK-24-53 ANGEL ORTEGA
※生豆30kg以上のご注文をご希望の方はこちらからお問い合わせください。
Lot Profile - ロット詳細 -
[Lot No.] MK-24-53
[Producer] ANGEL ORTEGA
[Lot Name] Miramar
[Origin] COLOMBIA
[Region] Kennedy, San Agustin, Huila
[Variety] Gesha
[Altitude] 1680m
[Crop Year] 2024
[Shipped] July 2024
[Moisture] 9.7%
[Density] 911.0g/l
[Note] Peach, Pomegranate, Tropical, Super sweet
[Farm Size] 5ha
[Process] Washed
[Processing details]
チェリーは完熟に達したタイミングで15 ⽇ ごとに収穫され、そのまま⼀晩チェリーの状態で置かれます。翌朝に果⾁除去され、その後36〜40時間のdry fermentationを⾏います。
コーヒーは3〜4回⽔ですすいだ後、⽩いメッシュの下に設置されたアフリカンベッドに移され、18 〜22⽇間かけて乾燥されます。乾燥後はパーチメントの状態でGrainProに保管され、脱殻処理の準備が整うまで保存されます。
[Price]
・Farmgate Price:COP$5,000,000 per carga parchment
・2024年4月の世界平均農場価格:COP$1,700,000 per carga
・FOB Price:$15.52 USD/kg
(1carga=125kg / 1COP$=0.03984円※2024年4月平均)
[Background]
アンヘル・オルテガはウイラ県サン アグスティン出⾝の2代⽬のコーヒー⽣産者で、10代の頃からコーヒーの栽培に携わってきました。
若い頃は⽗親や兄のアウグスト・オルテガとともに働き、最初は700本のコーヒーの⽊が植えられた区画を管理していました。そして1985年、24歳のときに独⽴し、コロンビア種を1万本植える区画を開きました。
現在でこそサン アグスティンは名⾼いコーヒー⽣産地であり、地域全体でおよそ6,000⼈の⽣産者がいますが、1980年代当時、彼が栽培を始めたケネディ地区の⼟壌は乾燥しており、コーヒーの栽培地としてはほとんど知られていませんでした。
毎年夏の激しい⾬が降ると、農園から⼟が流されて道路を覆い尽くすほどでした。それほど過酷な環境だったのです。
とはいえ、オルテガ兄弟のようにその中でコーヒー栽培に成功した者たちは、現在では希少とされるいくつかの恩恵を受けていました。たとえば、1980年代のこの地域では、化学肥料や農薬を使う必要がなく、作物の美しさを引き出すための重たい施肥も不要だったのです。
それに⽐べて現代では、単⼀作物栽培(モノカルチャー)への移⾏が進んでいるうえに、「ロヤ(さび病)」のような気候変動に関連した病害の増加もあり、⽣産者は年間に3〜4回の施肥が必要となり、少なくとも年に⼀度は病害への対処をしなければならなくなっています。
40年前は、コーヒー栽培⽂化⾃体が今ほど発達しておらず、アンヘルは最初「エン・ベルデ(果⾁を除去しただけで乾燥していない状態)」のままコーヒーを販売していました。
パーチメントまで乾燥させたコーヒーを買い取る業者は地元にはほとんどおらず、そうした市場にアクセスするには⾼額な⼿数料がかかり、現実的ではありませんでした。それにもかかわらず、ドン・アンヘルは(彼の世代の多くと同じように)当時を懐かしく振り返ります。
⽣活費は今よりはるかに安く、農業の⽣産性は⾼く、それでいて投⼊コストは低かったため、コーヒー栽培は今よりもずっと収益性の⾼い事業であったといいます。
2000年、ドン・アンヘルは地元のコーヒー⽣産者組合に加⼊し、スペシャルティグレードのコーヒーについて学び始めました。彼や他の⽣産者たちは、この取り組みを通じてヨーロッパの顧客層を築いていきましたが、それらのコーヒーは常にブレンドロットとして販売され、彼⾃⾝の名前が表に出ることはありませんでした。
2018年、ドン・アンヘルは⾃⾝の名前でマイクロロットのコーヒーを販売することに成功しました。しかし、焙煎業者のクライアントや彼のコーヒーを購⼊するインポーターたちとはどこか距離を感じ続けていました。
彼はこれからもコーヒーの品質向上に取り組みたいと考えていますが、今年初めて、彼のロットをMonkaabaとSemillaに託しました。
それは、私たちが彼にこれまでで最も⾼い価格を前払いで、遅延なく⽀払うことを約束し、また彼のコーヒーが最終的にどこへ届けられているのかについて、常に密に連絡を取り合っているからです。
これはドン・アンヘルにとって、ゲイシャの収穫としてはまだ3回⽬のものです。彼は、⾃⾝のコーヒーの品質を認めてもらうために、あえてこの品種の栽培に踏み切りました。
サン アグスティンではここ4〜5年でゲイシャの栽培が広まり、Monkaabaのメンバーの多くも、他の⽣産者との差別化を図るために⾼品質な品種を組み合わせた多様なメニューの構築に向けて、ゲイシャを植え始めています。
シドラやゲイシャのようにエチオピアにルーツをもつ在来品種を⾒るのはいつもわくわくしますが、こうした品種は簡単に⼿に⼊り、管理でき、利益につながるものではないという現実も忘れてはなりません。
とくに⼩規模農家にとっては、なおさらです。アンヘルは幸いにもゲイシャの⽊から⽐較的多くの収穫を得ることに成功していますが、こうした品種は⼀般的に、最初の収穫が得られるまでに植えてから最低でも3年かかるといわれています。
つまり、⼩規模農家にとっては、より⾼い価格を⽬指すために⽣産性のある⼟地や樹を犠牲にしなければならない、⾼リスクな投資なのです。
残念ながら、多くの⽣産者は収穫に⾄るまでゲイシャの樹を健康に育てることができず、たとえゲイシャであっても、地元での買取価格が従来品種より⾼いとはいえ、86点以上のカップスコアを取らなければ⾼価格帯には届きません。
私たちも実際に⾒てきたように、これらの品種が本当に素晴らしいカップを⽣み出すまでには、1回分の収穫をまるごと経なければならないことがよくあります。
そして、「在来品種だから優れた味になる」とは限らず、ピンクブルボンやカトゥーラの⽅が優れたカップになる場合もあるのです。アンヘルの場合は、何⼗年にもわたる経験と知識があるからこそ可能だった挑戦ですが、サン アグスティンの多くの⽣産者にとっては、⾒返りの保証がない⾮常に困難な挑戦でもあります。
今回が、ドン・アンヘルにとって輸出されるゲイシャのロットとしては3回⽬になります。
資本⼒のある⼤規模農園ではなく、本物の⼩規模農家の⼿によって、これほどの品質をもつコーヒーが⽣まれたことは、私たちにとって本当に誇らしい成功例です。
もちろん、ゲイシャがすべてを救うわけではありません。しかし、その価格によって、厳しい時代を乗り越えるための「救いの綱」にはなり得るのです。
これは私たちがいつも⾔っていることですが──ゲイシャを買うなら、⼩規模農家から買ってください !
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